股関節の変形(臼蓋形成不全)
いつまでも自分の足で歩きたい。
きっと皆さんそう思いますよね。
そう願っている人にとって、好ましくない状態の1つに股関節の変形があります。
もしかしたら、身近な方で手術したとかでよく耳にはしているかもしれません。
では、股関節の変形とはいったいどのような状態なのでしょうか?
最初の症状は長い時間歩くと「んっ、股関節周りがだるいなぁ」とか、運動している方だと「なんか運動し始めが痛いなぁ」とか。
時々痛みを感じるという状態です。
常に痛いわけではないので、少し気にはなるけど、ほっておくという方が多いと感じています。
でもだんだんと、時々だった痛みが長い時間痛くなってくる。
ひどい日は、夜中もうずく。
このあたりでなんかおかしいと不安になってくるのではないでしょうか。
この段階だともちろん痛みのために歩くのが困難になっていきます。
いつまでも自分の足で歩きたい。
この願いを叶えるためには、どうしていったら良いのでしょうか?
そもそも、股関節が変形してしまう原因はなんなのでしょうか?
実は股関節の変形の場合、もともとの股関節の形状的な問題が大きくからんできます。
いわゆる臼蓋形成不全(きゅうがいけいせいふぜん)。
股関節の受け皿の部分が、もともと少し浅い形になっている状態です。
受け皿が浅いために、股関節が外上方にずれやすくなってしまいます。
そのため、身体の重みを受け取る場所が狭い範囲になってしまい、その部分が変形しやすくなります。
「えっ、生まれつきの問題だったら、どうしようもできないの?」そう思われたかもしれませんが、もちろんそんな事はありません。
股関節が変形に至る過程の段階で、必ず炎症がおきている期間があります。
炎症自体は、身体を治すための反応なので悪いことではないのですが、長い期間続くと問題がおきます。
炎症がおきているときは、タンパク質を分解する酵素も分泌されます。
そしてこの酵素の影響も手伝って、軟骨が変形していきます。
つまり、股関節を変形させないようにするためには、炎症が起きないように心がけることが大事。
どうしても臼蓋形成不全の方の場合、通常の人より、股関節周りの疲れも早く、負担になる度合いも早くなります。
そのため、炎症が起きてしまう頻度も高くなります。
長時間歩かないといけない時は、意識的に早めの休憩をおすすめします。
また、「股関節まわりがだるい」や「動き始めにたまに痛む」の初期の段階で、早めに治療していくことをおすすめします。
そしてどうしても、股関節の形状的に外上方にずれやすいため、痛みが治った後も、定期的なケアを続けて、ずれた状態のままほっておかないことが大事になります。
もし股関節の痛みでお悩みの方は、いつでもご連絡ください。
いつまでも自分の足で歩きたい。
その願いを全力で手助け致します。