ゴルフの練習の後、決まって腰が痛くなる方へ

このように訴えて、来られる患者さんも多いです。

ゴルフをすると腰が痛くなる。

「ゴルフの何かが問題なんだろうなぁ」とはうすうす気づいてる。

でも、「どうしたら良いのかわからない」。

こういうのってすごくストレスですよね？

ではゴルフ自体をやめないといけないのか、となるとそれはまた、もったいない話です。

実際にはスイング動作を見て、原因を一緒に見つけていかないとわかりません。

ここでは、腰を痛めやすくなる、1つのケースをご紹介します。

ゴルフのスイングは、一度身体を捻って、戻す力を利用してスイングする。

その時の体重移動の力をボールに与えて、前に飛ばしていきます。

しかし、姿勢の不具合で、この体重移動がスムーズにできなくなる場合があります。

具体的には背中の重心の位置。

上の写真のように（「結果の出せる整形外科理学療法」より）、背中が丸くなっていて、背中の重心が後ろに行ってしまうと、体の構造から、捻ったほうの足に体重が乗りません。

例えば右に身体を捻ったとき、通常は右足に体重が乗ります。しかし、背中が丸いと、逆の左足に体重が乗ってしまいます。

この動きの不一致が、腰を痛める原因となります。

ゴルフ好きな方は、きっとスイングの時に、かなり意識はされていると思います。

しかし、痛みを訴えている方の動作を見させてもらうと、そのような「動きの不具合」が多々あります。

ただ、このような方達は、背中の動きが悪いことが多く、背骨に動きの幅がありません。

そのため、背中の重心を前にしようにも、なかなか出来ません。

自分でする対策としては、背中周りのストレッチを軽く入れて、背骨まわりをゆるめた後に、ゴルフの練習をしてみるのも1つかもしれません。

またこのような「身体を捻っての左右の体重移動」は、ゴルフに限らず、他のスポーツでもよくあります。もちろん日常生活でも。

身体を捻るときには、「捻ったほうの足に体重が乗るかどうか」、ぜひ一度チェックしてみて下さい。