膝が痛い人にとって大事なポイントは?
痛みが強く、また長引くと、「いったい自分の身体はどうなっているんだろう?」と色々と悩んでしまうかもしれません。
そしていろんなことをイメージして不安になってしまうかもしれません。
しかしこの時、体にかかる「力学的な負担」と「体の構造」を理解していけば、見えてくるものがあります。
見えてきたら、必要以上の不安が消えてくるかもしれません。
まず体にかかる負担。
これを力学で考えていきます。
痛みがある場所にどのような力が加わっているのか?
具体的に膝で考えてみようと思います。
膝の場合だと、スネの骨(脛骨)と太ももの骨が、「お互いに押し合うような力が働いている時」は、とても安定します。
この押し合う力とは、「重力」と足から伝わる床の「反発力」です。
この力方向がお互い押し合っている時が膝にとって安定し、安定している時は負担は少なくなります。
痛みがない時は、通常このような状態になっています。
では痛みが出ている時は、どうなっているのでしょうか?
多くは、このお互いの力方向がずれています。
ずれると、関節は脱臼方向に働くので、そうさせないように脳は「周りの筋肉を緊張させる」か、「痛みを出す」ことにより、膝の動きを止めてしまいます。
そうすることにより、結果的に膝を安定させます。
痛みとは体を守るための反応の1つ。
このように膝を動かさないようにさせて、体を守ってくれています。
でも、もちろんこれで良いわけではないですよね?
この状態のままだと、ますます膝は自然な動きができなくなり、無理して動くと重力と床反力のベクトル方向はさらにずれる方向になります。
そのため悪循環になり、なかなか治りません。
ではどうしたら良いのでしょうか?
緊張している膝周りの筋肉を緩める?
実はただ筋肉を緩めるだけでは、さらに悪くなる場合もあります。
それは筋肉を緩めることにより、膝を不安定とさせてしまうからです。
膝が痛い人にとって大事なポイントは、「きちんとスネの上に、太ももの骨が乗っかっている」という状態を整えてあげること。
この「スネの上に太ももの骨が乗っかっている状態」ができた上で、筋肉を緩めていくということが大事になります。
人が筋肉を緊張させているのには理由があります。
緊張させて安定させ、なるべく膝の関節をずらさないようにしています。
固いのが体を守るためってなんか不思議ですよね?
でもただ筋肉を緩めるだけでは、せっかくの身体の反応を邪魔してしまいます。
正ひろ整骨院では、特にその部分にとても気をつけます。
膝の施術としては具体的には、ASC他動的運動療法によって、「足の自然な動きを再現していく中で、膝まわりの過剰な筋肉の緊張を緩めていきます」。
その他、アキュスコ-プ(微弱電流機器)によって、荷重状態での電気的な正常化をはかるなどをして、スネの上に太ももの骨が乗っかる状態を再現できるように導いていきます。
文章では少しイメージがつきにくいかもしれません。もし、膝の痛みで悩まれている方は、遠慮なくご相談ください。