テニス肘と診断されていても肘の痛みを気にせずテニスをやり続ける方法は? 肘の外側の痛みについて
外側上顆炎(テニス肘)になってもテニスをやり続けるには?
肘の痛みで来られる患者さん達で、多い症状の1つに「肘の外側の痛み」。
いわゆる外側上顆炎(がいそくじょうかえん)があります。
テニスのバックハンドのときに傷めやすい状態のため、「テニス肘」と言い換えられたりします。
一度この症状になると通常長引きます。
場合によったらテニスをしている限りは治らないという方も。
でもテニスはやり続けたい。
ではどうしたら良いのでしょうか・・・?
だいたい察しがついてきたかもしれません(^^)
そう「正しい動作」です。
正ひろ整骨院での外側上顆炎の治療ステップは?
外側上顆炎というのはまさに「身体の動きの不具合」のため、おきてしまった状態です。
ですので、本当に治そうと思ったら動きを変えないといけません。
逆に言えば、たとえ今まで痛かったとしても、正しい動作に変えることにより、痛みを感じずに運動出来る方もおられます。
ただ、無難なのはやはり治療の手順をふむこと。
というのは、傷めてしまっている時というのは、脳は痛みに対して過敏になってしまっています。
そのためちょっとした範囲の動きでも、過剰に脳が反応してまわりの筋肉をこわばらせます。
すると、結果的に動きがスムーズにいかなくなり、正しい動きから遠のき、さらに傷める原因になります。
まさに「痛い」→「動きがこわばる」→「肘を傷める」→「痛い」の繰り返し。
ですので、外側上顆炎になっている方の場合、正ひろ整骨院では3つのステップにわけて治療を進めます。
- 痛みの除去。(炎症の除去)
- 動きのなめらかさを取り戻す(過剰に痛みに敏感になっている状態を修正する。)
- 動作の修正。
状況によって、これらのステップは並行に行っていきます。
手までこわばっている方は要注意
なるべく自分ひとりでなんとかしたい!そう思われる方もおられるかもしれません。
もちろん、自分ひとりで動作修正まで出来る方もおられるかもしれません。
しかし、傷めている度合いによったら、かなり難しいと思います。
とくに手のほうにまでこわばり感が出てしまっている方の場合は要注意。
睡眠中でもリラックスできず、回復度合いはさらに遅くなります。
痛みを我慢している時間が長引くほど、「痛みの状況」は脳に記憶されます。
すると、脳は身体を守るために肘まわりを固めます。
やっかいな筋肉のこわばり感がますます取れにくくなります。
外側上顆炎(テニス肘)は身近になりやすい状態
外側上顆炎(テニス肘)は、もちろんテニスをしている方だけの問題ではありません。
実際、「テニス肘」で正ひろ整骨院に来られる患者さんの約7割の方は、日常の動きや仕事上の動きが原因で傷めています。
このように外側上顆炎は身近におきます。
傷めやすいよくある動きのケースとしては、指をにぎった状態で手首を手のひら側に曲げた状態。
写真で示すとこんな感じです。
この状態だと肘の外側につく筋肉が引っ張られすぎてしまい、これ以上伸びない状態になります。
しかし、指を握りこんでいるため、動きに逃げ場がなくなり、肘には過度な負担になってしまいます。
外側上顆炎は女性がなりやすい?長引く理由は?
またこのような動作になる原因として、前回のブログでもお話ししましたが、「手の使い方の問題」や「肩の固定位置の問題」が背景にあります。
「肩の固定位置の問題」などは、特に女性の方に多く見られます。
女性の姿勢のくせの一つである、脇を閉める動き。
その動作が加わると、肘への動きの不備が出やすくなります。
さらに、外側上顆炎が長引く理由は、肘の外側には橈骨神経も通っており、橈骨神経の神経痛もからんでいる場合があるからです。
このように、肘の外側の痛みであっても、様々の要因がからんでいます。
外側上顆炎に対してのアプロ―チのまとめ
正ひろ整骨院では、重複しますが、肘の外側の痛みは以下の3つのステップで改善を目指します。
- 痛みの除去。炎症の除去。(アキュスコープ)
- 動きのスムーズさの確保(ASC他動的運動療法)。
- 運動指導。
いかがでしたでしょうか?
外側上顆炎と診断されたとしても、状態はひとりひとり様々です。
ただ、そこを傷めてしまった原因動作は、必ずあります。
その部分の動きを修正するためにも、早めに痛みを取り除き、普段の生活動作に落とし込めることが、とても大事になります。
もし肘の外側の痛みでお困りの方は、遠慮なくいつでもご連絡くださいね。