3ヵ月以上腰から足の痛みやしびれに悩まされている方へ 「ヘルニアは治るって本当?」の補足文章
3ヵ月でヘルニアは治るっていう話だったけど・・・。
前回のブログは「ヘルニアと痛み」の話。
ヘルニアは約3ヶ月間で、白血球の作用で吸収されて治る。
また、ヘルニアと痛みは必ずしも一致しない。
つまりヘルニア自体が吸収されていなかったとしても、痛みやしびれの症状自体は早めに楽にしていくことは出来る、という話をしました。
では具体的にどのように治療していくのか?今回はこのあたりをお話ししていこうと思ったのですが、その前に前回のブログの補足をさせて頂きます。
「私の場合3ヶ月以上経っていても、まだ腰から足に痛みやしびれがある。」
「3ヶ月たったら治るという話だけどどういうこと?」
このように思われる方もおられると思います。
このあたりを補足させて頂きます。
腰のヘルニアが長引く2つの理由
実際、「正ひろ整骨院」に来られる患者さんの中にも、3ヶ月以上痛みに悩まされてから、来院される方はたくさんおられます。
では、どういうことなのでしょうか?
2点原因が考えられます。
まず「痛めた原因動作の修正ができていない」。
もう1点は「長期間、痛みに悩まされ続けたために、脳を中心とした痛みを作るネットワークに支障がでてしまっている」。
ヘルニアの原因である動作の修正
順番に説明していきます。
まずヘルニアの原因は、日常の姿勢、もしくは身体の使い方の不具合によるものです。
そのため、その不具合の動作を変えない限りは、たとえ体の組織が治ってきていたとしても、負担を繰り返している限りは治るのは難しいでしょう。
脳に記憶された痛みのイメージ
もう1点は脳を中心とした痛みのシステムの話について。
長期間痛みを我慢している状態が続くと脳を中心とした痛みのネットワークが変化してしまいます。
具体的には自分の身体を守るために必要以上に痛みを出したり、筋肉をこわばらせます。
また痛みの状態は記憶されますので、もし仮に組織が治っていたとしても、以前の記憶のために同じような動作をすると脳が痛みを過敏に出してしまうという現象が起きます。
つまり、記憶されている痛みのイメージも治していく必要があります。
これらの理由で3ヵ月以上たっても痛みやしびれが続いてしまうということがあります。
では、次回こそは「ヘルニアの治療方法について」をお伝え致します。
よろしくお願い致します。